【そもそも論】ワクチンとは何なのか?(語源、背景、事件など)

そもそもワクチンというものは、何なのか?

どんな語源があって、いつから使われるようになったんだろうか?
そしてコレで何が予防ができるのか?
過去に被害などなかったのか?

気になることを調べてみました。

「世界史上最大の予防接種事故が日本で起こっていた」とは…(涙)

◆ワクチンの語源 (独: Vakzin、英: vaccine)

・「ワクチン」の語源は、ラテン語で「牛」を意味する「vacca」。発音は「ワッカ」

※日本における医学用語、(特に戦前)は、本来ドイツ語由来のものが多い。

|なんで「牛」?|

世界初のワクチンは、イギリスの免疫学者、エドワード・ジェンナーが作った天然痘ワクチン。この天然痘ワクチンは、牛痘という牛の病気のウイルスから作られたことからなんだそう。(↓詳しくは…)

「ウイルス」も「ワクチン」もラテン語が由来でした! | タムラ タクト ドットコム

5月17日の豆知識 『ワクチン』の語源は雌牛!?|知恵の雫

命名

この「牛痘」を使って予防に成功したエドワード・ジェンナーの功績をたたえ、「近代細菌学の開祖(予防接種方法を開発)」とされるルイ・パスツール命名

◆ワクチンの始まり

|概念|

健康な人の体に病原体を入れるこで、さらに重い病気を予防するという概念
・ワクチンと免疫の概念は、紀元前200年頃の中国に既に存在。
・古代の治療者→天然痘カサブタの粉末を患者の鼻の中に入れることで予防。

|近代|

・英国の医師エドワード・ジェンナーが牛痘(ぎゅうとう)ウィルスを人に接種することで天然痘が予防できることを発見。

19世紀末

ルイ・パスツールが「ワクチン接種」の概念を他の疾患にも応用し始めた。

・米国ではダニエル・エルマー・サーモンとセオバルド・スミスが、「ワクチン」は生きた病原体からだけでなく、死んだ病原体からでも製造できることを実証した。

 

◆日本での歴史

・戦後1948年に予防接種法が制定(GHQの指令のもと)され、ワクチンは強制的な義務で罰則もあった。

・1977年に予防接種法の改正でインフルエンザワクチン接種が小中学生に義務となり、学校集団接種が行われるようになったが、接種後に重い副反応が発症し、国に損害賠償を求める訴訟が起きた。1994年の法改正で「義務接種から任意接種(推奨規定)」に緩和され、集団接種から個別接種へ移行されることに。

日本の予防接種の歴史(各ワクチン) - 国際医療について考える

・今回のコロナで、以下の改正が行われている

 新型コロナは臨時接種の特例/接種費用は無料/接種は努力義務で強制せず/実施主体は市区町村。都道府県が協力/健康被害の補償は国が肩代わり

◆世界史上最大の予防接種事故は日本で起こっていた!
・1946年2月 第二次世界大戦終戦直後に、GHQ連合国軍最高司令官総司令部
感染症対策の一つとして、覚書「ジフテリア予防接種に関する件」を発表、それを
受けて、予防接種が任意で全国的に実施された
・1948年6月 予防接種法が成立し、罰則付きで、予防接種を受けることが法的に
義務づけられた
・予防接種を受けた子供に、腕が紫色に腫れあがり発熱、麻痺などで、続々と入院が
発生、674人が発病、うち68人が死亡、生存した被害者のうち538人に後遺症を
残すなどの大きな被害を与えた。
・被害が発生したのは、特定の日に用いられた特定のロットに限られていたことが判

知られざる”ワクチン”の罪

 

◆ワクチンに関する訴訟

サリドマイド 1961年

鎮痛・催眠剤サリドマイド(日本では胃腸薬にも配合)を妊娠中に服用した母親から手足や耳に奇形をもった子供が生まれた。被害児は世界で数千人、日本約千人(認定数309人 。

・スモン  1970年

60年代から下肢のマヒや視力障害などの末梢神経障害が多発。70年に整腸剤キノホルムが原因とされるまでは、ウイルスによる伝染病と疑われ多数の自殺者も出た。被害者約1万2000人。

・筋短縮症 1973年

幼児、小児への筋肉注射によってその部位の筋肉が伸びなくなり、膝や肩、腰の関節が曲がらなくなる症状が相次いだ。被害者9000人以上。

薬害エイズ 1983年

米国売血由来非加熱製剤を使用していた日本の血友病患者等約5000人のうち約2000人がHIVに感染し,約600名が死亡した。国は当時安全な国内血漿の利用や加熱製剤の早期導入をせず被害を放置した。

・ 陣痛促進剤  1970年頃から

陣痛促進剤の安易な使用により母親の死亡、子宮破裂、弛緩出血、胎児・乳児死亡、新生児仮死による脳性マヒなどが、被害者団体が把握しているだけで150例以上発生。 ただし、この数字は氷山の一角。

・新三種混合(MMR)ワクチン禍 1989年

導入の新三種混合ワクチンの副反応により、約2000人の幼児が無菌性髄膜炎や脳症となり、死亡や重篤な後遺症が残った。危険性が指摘されたのに5年間強行されたため被害が拡大した。

・薬害ヤコブ 1996年

脳外科手術の際に使用されたヒト乾燥硬膜がプリオンに汚染されていたために100名以上がクロイツフェルトヤコブ病を発症し植物状態の後に多数が死亡。米国では87年に輸入禁止。しかし日本での使用禁止は97年。

・ 薬害肝炎 2002年

出産時や外科手術時の出血、新生児出血症などの病気にフィブリノゲン製剤等の血液製剤を投与され、多くの人がC型肝炎ウイルスに感染させられた。被害者は少なくとも1万人以上といわれている。

・ 薬害イレッサ 

2002年7月世界に先駆けて日本で承認された肺ガン用抗ガン剤イレッサ。副作用の無い「夢の薬」として販売されたが、わずか3年弱で600人以上の死者が出ている。

https://www.yakugai.gr.jp/topics/file/20060824%20chirasi%20b.pdf